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2025年1月19日の新春講演会と次回(2月3日)の案内

2025年1月19日の新春講演会には医療法人精光会 みやざきホスピタルの副医院長である宮崎幸枝先生にお越しいただきました。

講演会の中でも触れられていましたが、大学四年生の時、築地本願寺の講堂で開催されていた仏教青年会(YBA)に参加したことが仏教にであったきっかけだと仰います。その時は、仏教の知識を頭の中で整理する程度に留まっていたといいます。

40歳を過ぎ、「これからは人生の下り坂になるのではないか」と感じたことをきっかけに、再び仏教に触れる必要性を強く感じられ、そこで、仏教青年会のOB会にあたる「YBAS」を結成し、毎年一回、講演会を開催する活動を開始されて現在にいたっているとのことです。

浄土真宗のご法義について深く学ばれた宮崎先生は、浄土真宗の法話はつねに臨終法話だと仰います。つまり、これから聞いてなにかを成し遂げていくのではなく、私の声となって響く「南無阿弥陀仏」の仏さまによって既に抱かれているというお話をくださいました。

また、勤め先である病院での出来事もお話くださいました。

宮崎さんが勤務されている病院では、数多くの患者が通院しており、外来診療も行われています。ある日、外来を訪れた患者さんとのやりとりが印象に残っているといいます。その患者は、自分が死ぬことについて、今まで歩いていた足場がなくなってそのまま底に落ちていくようなイメージを持っていました。

その際、宮崎さんは「お念仏を一緒に唱えましょう」と呼びかけ、「すでに仏さまのご慈悲に包まれています」と伝えました。この言葉に患者さんは深く感動し、涙を流されたそうです。

また、その場に居合わせた看護師の女性が患者の肩を優しくさすりながら「南無阿弥陀仏」と唱える姿にも驚かれたといいます。この看護師自身、帝王切開の際に強い恐怖を感じた経験があり、その時にお念仏を唱えることで心が安らいだと話されました。この出来事を通じて、宮崎先生は仏教が人々の不安や恐れを和らげ、安心をもたらす力を改めて実感されたそうです。

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次回は、2月3日(月)に午後1時30分から法話会が開催されます。ご講師は毎年ご出講頂いている松月博宣師(福岡県)です。

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